2016/06/21 14:09

『総理大臣の代わりはいるが、勝新太郎の代わりはいない』

いろいろ名台詞を遺して逝かれましたが、
映画小僧たちの中ではやっぱり忘れられない本物のスターです。

豪放磊落な方だったと思うけど、好物は『オムライス』だったようで、
撮影所近くの飲食店では店の奥で隠れて食べていたそうです。

オムライスといえば、最近はフワフワとろっとろの卵にデミグラスが当たり前みたいですが、
私の子どもの頃は真っ赤なチキンライスに薄焼き卵を被せて更にケチャップを掛けたのが主流だったと思う。

勝新が好んで食べたオムライスがどんなものだったのか私は知りませんが、
お米は今ほど美味しいものはなかったはず。
1970年頃からじゃないのかな、美味しいコメの品種が店先に出始めたのは。

一番早くブランドとして認知されたのは「ササニシキ」
あっさりした味が当時好まれていたおかずとの相性がよかったのか、
テレビでよく耳にする名前でした。
今でも、味を売りにする寿司屋さんでは使われているようですが、
お米単品の味が評価されるようになってからは『コシヒカリ』ですね。
日本全国で栽培されるほどになり、断トツの一番人気でしたが、
平成に入り、お米の新品種の登場サイクルが一気に加速し、
「あきたこまち」「ひとめぼれ」の人気が急上昇。
その後、気候の変化に伴い、北海道で美味しいお米が栽培されるようになったり、
気温の高いところで美味しく育つ品種が生まれたり、
百花繚乱の様子です。

でも、多分、勝新はそういうのに関係なく「勝新のオムライス」をこっそり食べ続けていたなじゃないのかな、
ねえ、朝吉親分。